SLVS-ECインターフェース受信モジュール 開発 紹介

当社は、これまでイメージセンサー、カメラモジュールを用いた産業機器製品の開発を多く対応してきました。
この経験を活かし イメージセンサー向けインターフェース規格である SVLS-ECインターフェースの受信モジュール "SLVS-EC RX" を開発しました。

SLVS-ECについて

SLVS-EC(Scalable Low Voltage Signaling with Embedded Clock)は、イメージセンサー向けの高速インターフェース規格です。
エンベデッドクロック方式を採用しているため、データとクロック間のスキューを調整する必要がなく、高速・長距離伝送が求められるアプリケー ションに最適です。

概要

SLVS-ECインターフェース受信モジュール "SLVS-EC RX"は、SLVS-EC信号をFPGAの高速トランシーバーを経由して受信したバイトデータから、画像情報及び画像データの デコード処理を行い出力します。

※1 SLVS-ECインターフェースを受けるPHY部はFPGAの高速トランシーバーを使用します。

主な仕様

SLVS-EC RXの主な仕様は次の通りです。

 SLVS-EC インターフェース規格 Version2.0 に準拠
 Baud Grade Grade1,Grade2,Grade3に対応
  Pixelデータ 8bit,10bit,12bit,14bit,16bitに対応
 Lane数 1Lane,2Lane,4Lane,8Laneに対応
 CRC機能 対応(On/Off 切り替え可)
 ECC機能 非対応
 マルチストリーム 非対応

リソース使用量

リソース使用量の参考値を下記に示します。

 AMD-Xilinx社
 Zynq UltraScale+
 Intel社  
Arria10シリーズ
 レジスタ44074624
 LUT41612900
 RAM00

SLVS-EC RX は、RAMを使用せず、かつ、レジスタ、LUT使用量も少ないという特長があります。
画像処理には多くのRAMやロジックが必要になるので、SLVS-EC RX のリソース使用量が少ない分、空いたリソースをシステムの主機能に使用していただくことが可能です。

評価・デモ

当社では、2020年に、製品設計の品質向上を目的とした社内プロジェクト 「ASTRA」を発足しました。
ASTRAプロジェクトで開発済のASTRAボードに、SLVS-EC RX を搭載し CMOSイメージセンサーを接続。 イメージセンサーからデータを受信し、画像処理を施し、モニタへ表示する システムを構築し、実機評価も実施しています。